2001年12月、私は眠ることと食べることができない状態で、それでも会社に行こうとしていて、限界を超えていた。

それでも、中々精神科(心療内科)には行けなかった。
病気だと思いたくなくて。
行ってしまったら、認めてしまったらと思うと恐くて。
心療内科に行きだしても、中々、ちゃんと薬を飲むことができなかった。

そう、一般的には「睡眠薬・抗ウツ薬」などを飲むことは、「鬱病」など精神的な病気にかかっていることは、一線を越えちゃった人達と同じに見られることだったんだ。一般の人から見たら、睡眠薬を飲んでるだけでも異常に思えても仕方のないことだったんだ。

そういう一般の見方をわかっていた、自分もそうだったのに。恐がっていたのに。

何時の間にか。

病気の人側の感覚が普通になってた。薬を飲むことも、自傷行為も、鬱状態も、自分も経験してるし、気持ちもわかるから。

だから、人と話すときも普通に話すようになってた。
普通に「睡眠薬効かなくってさー」とか話してた。

注意が必要だ。
オープンになりすぎるのは相手に嫌な思いをさせるかもしれない。

同じ病気の人とか、苦しんでる人の気持ちが少しはわかるのはいいこと。
話せなくて苦しんでる人とかもいるし、なってみないとわからない感覚だってあるのだから。
少しだけでも、わかるようになったのは、決して悪いことじゃない。むしろ、いいことだと思う。
自分で経験してれば、辛さだってわかるし、全部じゃなくても気持ちを受け止めることはできるかもしれないし、少なくとも話を聞いてあげることはできる。

でも、一般の人からしたら、怖いこと、ヤバイ人と見られかねないことも意識しないといけない。
それを、元は普通だったんだからわかってたのに、忘れかけてた。(まぁ、まだ治りきってないからネ、全然)

普通に喋られたら怖いと思う人だっているだろうし、どう反応していいかわからない人の方が多いだろうし、それだけで「この人とは付き合わない方がいい」というレッテルを貼られる可能性もある。

私は、今、基本的に、人に対してオープンなスタンスをとってる。
だから、普通に自分の病気のことも話す。
別に隠すことだと思ってないし、いつか私にとってプラスになる経験だと思うから。
なってみないとわからないことってあるもの。
だから、これからも隠さないし、基本的にオープンスタンスでいくと思う。

でも・・・話し方は考えた方がいいのかも。
まぁ、嫌われるor敬遠されるパターンは仕方ないけれど(ショックは受けますが)、なったことがない普通の人には聞き苦しい、嫌な話の可能性の方が高いかもしれないから。
相手に嫌な思いはさせたくないよね。


そっかぁ・・・私が経験してるからわかるようになってしまっただけで、嫌悪感持ったり、わからない人の方が一般的だよね。。。ほんと、忘れかけてたよ。

一人で苦しんでる人が多いのも、これが一因なのかなぁ。
いつか少しでも助けになれるといいなぁ。