彼に会うと、話すと、元気になるものらしい。
よし、頑張るぞってエネルギーが湧いてくるものらしい。

私は違っている。

会っているときに寂しくなることもある。
別れたあとも寂しくなる。
寂しさの連鎖。

会って友達のような感じでいるときは、仲がいいし、問題はなし。
そう、友達なら問題はないのだ。

彼氏と思うと、そう行動すると、途端に破綻する。
きまづくなり、沈黙や溜め息、厭う雰囲気に被われる。

私はただ触れ合ったり、眠ったり、傍で抱き合って何となく話す時間が欲しい、二人で。
正直そこにセックスはなくてもいい。欲望がゼロと言ったら嘘だけど。あるけど。
でも、それ以上に、ただ抱きしめていること、腕の中にいること、触れ合ってする会話、怠惰なようだけれど、触れ合ってお互いのいる安心がある時間。
ふっと目を開けると彼がいる時間。

暇なときは一時期あった。私の部屋でゴロゴロしていて気がつくと夕方、とか。
大抵私が安心して眠っちゃって、何時の間にか彼氏はゲームをしていたりする。
一緒にゴロゴロしていた時間。

途中から嫌だ、となった。
時間を無駄にしているみたいで嫌だと。
何もできないと。

平日は仕事なのだから仕方ないのかもしれない。
でも、飢えがハッキリ形作られた。

確かに怠惰だし、ちょっともったいなかったなーと後悔も出てくる。遊べばよかったね、と。でも、その中にもココロの安らぎがあった。
それは私だけだったのかな。

そこから始まった。
スキンシップ飢餓。
飢えている、包まれることに、手の温もり、腕の中の暖かさ、傍にくっついている幸せ。
埋まることのない深い深いあまりに深い飢餓。

平日の仕事が忙しくなって、自分時間、サッカー、やっときたいこと、それを考えると私をいれようとすると隙間で、前みたいなゴロゴロなんて問題外みたいです。
それでも、隙間でも会いたいと私が言ったからこうなりました。
約束が不履行、もしくは遅れると「ぶーぶー」私が言ったのも原因です。
優先してくれることもあります。
でも、基本的に、「私はいつもいる」ので「会いたがっているのは私」なので、私の我儘に付き合っているという気持ちのようです。
本当は、本当は、彼も会いたいと思っていてくれてならいいのだけれど、違います。

だから、直前電話になる。前から約束していて無理になったときに文句を言われたくないから。文句を言う私も悪かった。哀しかっただけなんだけど。(原因仕事じゃないし)

こんな状態、脱したい。
終わりへの螺旋を断ち切って、上に登る階段を作りたい。

触れたい、触れられたい、抱きしめて欲しい、触れたいよ、触れていたいよ、満たされることのない渇望。

私はどこで、どれだけ多くの間違いをしてきたの?
あまりにねじれてねじれて進みすぎて、もう、素直な、穏やかな話し合いができなくなってる。
少しでもそういう匂いの話になると「嫌だ、やめよう」と問答無用でぶった切られる。
彼の拒否反応・防御シャットアウトは変えられないほどのものになっていってしまった。
私の素直な声は届かない。
彼には私を彼女としてみて、したいとかそういう感情はないのだろうか。
もう、何もかも遅いのかな。

単純な、願いです。
抱きしめて、仕方なくじゃなくて、
傍で眠って、嫌々じゃなくて、
キスをして、ねだって渋々じゃなくて(渋々さえしてくれなくなった。終末なの?)、
触れられる傍で、ゆったりしよう?、その時間は私がいると無駄にしか思えないみたいだけれど(一人でなら眠くて寝た、など満足なのかな)、
私はそれで満ちたりる、あなたは無駄な時間。
どうしたら、スキンシップ嫌いのあなたとスキンシップに飢えている私が歩み寄っていくことが、お互い少しづつ安らかだったり、満足だったりするようにしていけるのでしょう。

それを考える。涙が出てくる。一人じゃ光は見えてこない。
昨日、お風呂で流した涙。
今日、沈んでいる気持ち。涙。
どうしたら、明るい階段を、つながりを築いていける?
私一人では無理。彼とだもの。彼にそれをわかってもらえる?
どうすればいいの!?