過去救急車にお世話になったのは3回。
内、2回はアナフィラキシーショックを起こして乗りました。
(1回は交通事故)

どちらの場合も・・・自己申告が難しい場面が予想されます。
交通事故なんかはわかりやすく怪我しちゃうだろうし、優先度は無条件で高いでしょうけど・・・
アナフィラキシーショック、大丈夫なんだろうか。
アナフィラキシー持ちなんて、見た目でわからないもんだし。
普通の人はあまり知らないことだし。
でも、一刻を争いますし、その一刻が遅れると・・・高確率でお陀仏です。
病院付く頃には蘇生しても植物人間か脳死かも!?
(咽頭浮腫が出て呼吸困難もあるので脳に酸素いかなくなるから)

「あははー、そーりゃこわいわ」
なーんて笑えないんですよ。これがまた。

駅でショック状態を起こしたことがあるのですが、駅員さんは
気持ち悪さと呼吸困難の私に
「うーん、どうしたらいいのだろう。寝かせておいた方がいいかなぁ?」
と困っていました。
必死で「救急車!救急車!アナフィラキシー!」と言ってもアナフィラキシーが理解(というより聞き取れない)できなかった様子でした。

私はお財布に医師が日本語・英語で記載したアナフィラキシー持ちの証明書みたいなものを持ってますが、救急車に乗った経験だと一々聞くんですよ。
開けてもいいですか?見てもいいですか?って(-_-;)
いや、それで症状判断してるのもわかるんですけど・・・
勝手にお財布と手帳見てくれと言って意識失うと、大抵伝わってない。

道端に倒れていて、一般人がわかってくれるか?
自分で119番したとき、答えていられる余裕は下手すると
ないです。
喉が塞がって、意識失うまでカウントダウンなので、まともに声が出せないから。

どういう判断をするのか?
すごく気になります。
調べていたら救急隊員ですら、判断に迷いまくってるじゃないですか!
優先順位を判断したあと、搬送先まで迷ってられたら・・・オシマイですね。
難しいのでしょう。
それでも、必死の方をしては「頼むよ、訓練・勉強会とかあるんでしょう!?」
と詰め寄りたい気持ちになってしまいます。
救急隊員に権限が与えられないのも、こういう判断が未熟とかいうような背景が
あるからなのでしょうか。
緊急度基準の導入は絶対必要です。
でも導入方法を誤ると死者が出かねません。

恐いぃ~。

:以下、毎日新聞の記事:

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救急車、搬送に優先順位導入へ

<救急車>患者搬送に優先順位 緊急度や重症度を判断し (毎日新聞 - 03月25日 09:37)

 増加する救急車の出動要請対策を協議していた総務省消防庁の検討会(座長、山本保博・日本医科大教授)は24日、患者の緊急度や重症度を判断(トリアージ)して搬送に優先順位をつける制度の導入を盛り込んだ報告書をまとめた。同庁も制度の導入を決めた。

 救急車は119番通報で一律出動していたが、緊急度の低い場合は出動を見合わせることなどを検討する。ただ、判断を誤る可能性もあるため、判断基準や運用要領を06年度中に策定し、実用化に向けたテストをする。

 報告書は、119番受信時や救急現場で判断する基準を「心肺停止の可能性が高い」から「明らかに軽症と考えられる」まで6段階を設定。軽症者に対しては、タクシーや民間搬送事業者の利用について情報提供するほか、十分に活用されていなかった病院所有救急車の共同運用を図る。これらの救急サービスを有料化するかどうかについては今後の課題とした。

 全国の救急車の出動件数は、04年で503万件と10年前の約1.6倍に増加。通報から現場到着の時間も5.8分から6.4分に延びている。【清水隆明】

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救えた命:救急医療を問う 困惑する救急隊 7割、心筋梗塞「判断困難」 (毎日新聞 2006年3月25日 東京朝刊)

 ◇搬送先選択に迷い

 救急隊の約7割は患者が急性心筋梗塞(こうそく)かどうかの判断に困難さを感じていることが武蔵野赤十字病院(東京都武蔵野市)の循環器科チームの調査で分かった。総務省消防庁の検討会は24日、救急車の出動抑制のため患者の緊急度や重症度を判断(トリアージ)して搬送順位をつける制度を提言、消防庁は導入を決めたが、救急現場では適切な病状把握と搬送は難しいことが浮き彫りとなっている。【山本建、清水隆明】

 調査は03年8月、八王子市や立川市、武蔵野市などの救急隊58隊に実施した。急性心筋梗塞と判断する根拠や困難さ、区別が難しい他の病気など12項目について、文書や電子メールで質問し、57隊から回答を得た。

 その結果、39隊(68%)が「推定困難」と答えた。判断の根拠は54隊(95%)が「胸痛」としたが、各隊は困難な理由として「痛みがない場合がある」「症状が多様」「心電図の精度が悪く正確に見分けられない」などを挙げた。

 救急隊に所属する救急救命士は医師ではないため、できる検査は血圧や血液中の酸素量測定などに限られている。使える心電計は電極の数が少なく、急性心筋梗塞に特有の波形をとらえることが難しい。

 急性心筋梗塞であれば、高度な治療を受けられる救命救急センターなどに搬送するのが望ましい。しかし、「限られた検査で病気を見分けるには限界がある」(武蔵野消防署救急隊)という。

 また、病院が患者を受け入れ可能かを回答するまでにかかる時間については、39隊(68%)が「もう少し早く」してほしいと答え、8隊(14%)は「遅すぎ」と感じていた。病院の対応で困ることとして5隊が「心筋梗塞でなかったときにしかられる」を挙げた。

 武蔵野赤十字病院の尾林徹・循環器科部長は「救急隊が心筋梗塞かどうかを正確に把握するのは困難で、ある程度のオーバートリアージ(症状を実際より悪く見積もってしまうこと)を許容することが必要だ」と話している。

 一方、総務省消防庁の検討会(座長、山本保博・日本医科大教授)が提言としてまとめた報告書は、119番受信時や救急現場で判断する基準を「心肺停止の可能性が高い」から「明らかに軽症と考えられる」まで6段階を設定。軽症者に対しては、タクシーや民間搬送事業者の利用について情報提供するほか、十分に活用されていなかった病院所有救急車の共同運用を図る。これらの救急サービスを有料化するかどうかについては今後の課題とした。

 これまで救急車は119番通報で一律出動していたが、消防庁はこの提言を受け、緊急度の低い場合は出動を見合わせることなどを検討する。判断基準や運用要領を06年度中に策定し、実用化に向けたテストをする。

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救急隊員:重症判断に限界 慶応大調査「適正」は2割 (毎日新聞 2006年3月22日 21時53分)

救急車で慶応大病院(東京都新宿区)に運ばれた重症患者のうち、救急隊が重症と判断していた患者は約2割しかいないことが同病院の調査でわかった。現行の救急医療体制では、救急病院を初期、2次、3次に分け、救急隊が重症度に応じて搬送先を選ぶが、前提となる重症度の判断が難しく、大きな弱点を抱えている。

 同病院は重症度に関係なく救急患者を受け入れており、重症なのに軽症と判断されていた患者も搬送される。慶応大医学部の鈴木昌助手(救急医学)らはこの点に着目し、00年までの3年間に救急車で同病院に運ばれた1万5620人を分析した。

 集中治療室(ICU)や心臓集中治療施設(CCU)に入院した995人(急病828人、外傷167人)を重症と位置づけ、搬送時の救急隊の判断と比較した。

 その結果、995人のうち救急隊が重症と判断したのは231人で、全体の23%しかいなかった。外傷で搬送された167人では75人(45%)が重症と判断されたが、急病の828人では156人(19%)しか重症と見抜けていなかった。急病患者では重症度の判断を誤る危険性が高くなっていた。

 例えば、意識が遠くなる感じを訴え04年10月に同病院に救急搬送された50歳代の男性の場合、救急隊員は重症とは判断していなかった。ところが、診断結果は急性心筋梗塞(こうそく)で、CCUへの入院が必要だった。到着40分後には重い不整脈も起き、心臓病の救急患者に対応できない病院へ運ばれていれば、取り返しがつかなくなった恐れがある。

 救急隊が重症と判断できる割合が比較的高かったのは多発外傷、やけどだった。呼吸器系疾患や頭部外傷、中毒などは重症と判断できない割合が高かった。

 鈴木助手は「救急隊による重症度の判断に限界がある以上、重症だった場合でも対応できる病院に患者を集中搬送する体制に変えていく必要がある」と指摘する。【鯨岡秀記、山本建】